スーパーコピー商品が税関で没収される可能性は?

スーパーコピー商品が税関で没収される可能性は?

信用できるECサイトで目当てのスーパーコピー商品を購入したら、あとは届くのを待つだけです。

待ち遠しいですが、中国から発送される場合は多くの日数がかかることを予め覚悟しておきましょう。

そして、商品が手元に届くまでに気にしなければならないことが一つあります。

それは税関検査による輸入の差し止めです。

海外からコピー商品を購入するにあたり、避けて通れない問題ですので、しっかり理解しておいてください。

そもそも税関検査とは?

税関検査では海外から送られてくる貨物の中に、輸入が禁止されている品物がないかを検査します。

麻薬や児童ポルノ、銃火器などの危険物と同じく、ブランドコピー商品などの模倣品も輸入禁止とされています。

 財務省関税局・税関では、社会悪物品の水際取締りを最重要課題の一つとして位置づけ、情報収集・分析の強化、取締機器の増強等、種々の施策を積極的に推進し、水際取締りの強化に取り組んでいます。出典:水際取締対策|税関

このように税関では輸入禁止物の水際取締まり対策を積極的に行っています。

2019年度の取締り実績によると、輸入差し止め件数は2万3934件となっており、このうち96.3%が偽ブランド品などの商標権侵害物品です。

税関検査で輸入が差し止められたらどうなる?

では実際に税関で輸入が差し止められた場合はどうなるのでしょうか?

担当税関から荷物の受取人宛てに輸入差し止めの通知書が送られてきます。
その通知の内容を簡単に言うと、

「この荷物は商標権侵害に当たるため、輸入できません。権利を放棄してください。」

といったことが書いてあります。
通知書は仰々しく、いかにも悪いことをしているような気分にさせられる様式です。

また、

「異論がある場合は、意見書を提出するように」

といったことも書かれています。

この通知書が届いた時点では実はまだ没収ではありません。

重要なポイントですが、別の記事で通知書の内容について詳しく解説していますのでここでは割愛させていただきます。

意見書が届いた日付から2週間放置していると、権利を放棄したとみなされて差止商品は没収、破砕処分となります。

税関で没収される確率は一割程度

空港には毎日多くの国際貨物が到着します。

それらを人の手で開封して、中身を確認していくのは大変な労力が必要となります。
なので税関もある程度、当たりをつけて荷物の開封を行っています。

開封検査のリスク自体ははっきり言ってそんなに高くありません。
管理人のこれまでの経験から言うと、一割程度です。

(開封はされているかもしれませんが、職員が把握していないブランドの場合もあります)

では、税関ではどのような基準で開封検査を行っているのでしょうか。

ポイントとしては以下の点が考えられます。

1.個人名義での輸入である

個人名義だから税関で開封される確率が高いというよりは、
個人名義よりも法人の方が信用があって通りやすいということになります。

いわゆる社会悪物品の輸入では圧倒的に個人名義が多いため、
必然的に法人での輸入取引の方が信用度が高くなります。

ただし、法人での輸入で商品が差し止められた場合、
業種にもよりますが「業としての輸入」とみなされる可能性があるので注意が必要です。

管理人としてはずっと個人名義で購入しているので、特に気にする必要はないかなと思います。

2.インボイスに疑わしい点がある

荷送人が輸入者に宛てて作成する明細書となり、小包の発送では提出が義務付けられています。
インボイスは通関審査をする上でとても重要な書類となります。

この書類に疑わしい点などがあると、開封検査の対象となります。

  • 貨物の品名、種類、数量がX線検査と一致しない
  • 商品の価格が極端に安すぎる

このような場合は疑わしい貨物となりますので、
しっかりとしたインボイスを書いてくれる購入先を利用するのが良いでしょう。

3.中国からの荷物である

中国からの荷物という時点で、他国からの荷物と比べて各段に開封率は高くなります。

これは、輸入禁止製品のほとんどが中国から送られているものだからに他なりません。

インターネットを利用してスーパーコピー商品を購入する際、ほとんどが中国からの発送になるかと思います。

販売業者によっては香港や上海を経由させて、通関の確率を上げる方法をとっているところもありますが、それでも絶対に通関できるという保証はありません。

完全に回避する方法はないため、こちらは打つ手なしといったところです。

4.形状から特定される

どんな分野にもプロというものは存在していて、取締りを行う通関士も例外ではありません。

彼らは毎日、数百数千の荷物を検査しています。
蓄積された経験から、どのような形状の荷物が怪しいかが感覚的に分かっています。

どれほど偽装しても、彼らの目に留まってしまえば無事に通関する見込みはありません。

5.管轄の税関による

税関検査によく引っかかるという人は実はこれが大きな要因となっている可能性が高いです。

主要な地域に税関が設置されていますが、どこの税関を通るかで通関率は変わってきます。

当然こちらで回避する方法はなく、運にまかせるしかありません。

6.輸入するブランドによる

これは管理人の主観によるものなのですが、同じコピー商品でもブランドによって通関率が違うように感じます。

いわゆるハイブランド、ラグジュアリーブランドと言われるようなものは厳しく取り締まられているように思います。

例:Louis Vuitton、CHANEL、GUCCI、Christian dior、BALENCIAGA など

逆にストリート系のブランドなどはそれほど心配がないと思います。

ブランド側から輸入差止申立てが申請されていても、調査官が把握していない場合があります。

ただし、その中でも例外はあり、下記のブランドは注意する必要があります。

例:NIKE、Adidas、Supreme、The North Face、Stussy など

特に昨今のスニーカーブームでNIKEやAdidasの偽物が増え、全国的に警戒されています。

まとめ

スーパーコピー商品を輸入するには最大の難関である税関検査を突破しなくてはなりません。

ですが経験上、没収されるリスクはそれほど高くはないように思います。

それでも一割程度は止められますし、管轄税関や輸入品によっても変動します。

購入してから届くまでこちらでできることはほぼありませんので、運にまかせて待つほかありません。

忘れてはいけないのがコピー商品の個人輸入を行おうとしている以上、違法行為に加担しているということです。

個人利用の範囲であれば犯罪にはならないとはいえ、我が国から執拗に取り締まりを受けるのは当然のことですので、腹を括って気長に待ちましょう。

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